株式市場とは?
株式市場は主に証券取引所のことを指し、上場している株式を売買するための機関です。
証券会社の口座開設をすれば誰でも簡単に株の売買をすることができ、配当や優待を受け取ることができます。
従来から資産運用の定番商品として捉えられている株式投資ですが、株式市場に流通するお金の動きは様々な影響を受けています。
株式市場の仕組み
株式市場は証券取引所の審査に通じた企業が株式公開を行い、その株を投資家が一定のルールに則って売買します。
新規上場を果たした際はIPOによる公募株式の売却によって資金調達できますが、通常時の株式取引では企業の資金力・財務状況に直接的な変化は出ません。
上場企業の株価が上がれば、その企業の時価総額が高まり、以下のメリットが発生します。
- 企業価値が高まることで融資を受けやすくなる
- 顧客や取引先からの信頼性が高まる
- 増資による資金調達がしやすくなる
- 自社保有の株式を売却して資金調達できる
- 優秀な人材が集まる
- 自社株を保有している人の資産が増える
- 買収されにくくなる
このように信頼性の向上や資金調達が容易になるメリットがあるため、上場企業は配当や優待を用意するなどして株価を高める努力をしています。
なお、一部で証券取引所の審査が通るにも関わらず、あえて上場しない大企業も存在します。
上場企業と非上場企業の違いを知りたい方はコチラのページをご覧ください。
主な株式市場
国内でもっとも大きい株式市場は東京証券取引所で、知名度抜群の大企業は基本的に東京証券取引所へ上場しています。
ほかにも大阪、名古屋、札幌、福岡に証券取引所があり、東証(東京証券取引所)と大証(大阪証券取引所)以外は大半が地域密着型企業が上場しています。
東証の中にも一部・二部・マザーズなど複数の市場が用意されていて、上場している株式市場に応じて企業規模と信頼性を判断することが可能です。
海外ではニューヨーク、ロンドンなどが有名な株式市場で、東証一部やニューヨーク証券取引所は世界中からお金が集まっています。
海外ではニューヨーク、ロンドンなどが有名な株式市場で、東証一部やニューヨーク証券取引所は世界中からお金が集まっています。
株価が変動する要因
企業の株価は半年から1年先の予測を考慮した値動きをします。
上場企業は決算を公開することが義務づけられていますが、決算の内容と株価がダイレクトに動くとは限りません。
予想を上回る好決算が出ても、業界動向などから将来に不安要素があれば株価が下落するケースがあります。
株式投資をはじめ流動性が高い投資商品の価格は根拠のない値動きをすることが多く、株価の予測はファンダメンタル(業績や将来性など根拠のある分析)とテクニカル(チャート分析)の2種類が必要です。
株式市場の複雑なルール
株式市場には幅広いルールがあり、現在の株価を見て注文を入れるだけでは健全な資産運用ができません。
主な株式市場のルールをご覧ください。
- 株価に応じて一日の値幅制限がある(ストップ高・ストップ安)
- 現物取引と信用取引がある
- 銘柄によって空売り(借りた株を売って将来的に買い戻す)ができる
- 一部の銘柄によって構成される株価指数がある(日経平均・TOPIXなど)
- 大口同士で時間外に個別取引できる(バスケット取引)
- 権利日に株を保有していれば配当や優待を得られる
- 前日終値から大幅な値動きがある場合は最初の売買成立まで時間がかかる
このほかにも様々なルールと資産運用する際の注意点があります。
株式投資をする際は、書籍を読むなどして株式市場のルールを正しく理解することから始めてください。
株式市場のルールをはじめ株式投資に必要な知識は多岐にわたり、ネット上の情報収集だけで全て理解することが困難です。
相応の厚みがある書籍を読むなどして、株式投資に求められる知識を身に付けてから運用を始めるようにしてください。